沖縄サーフィンショップ「YES SURF」

Tyler Warren Surfboards Factory and Atelier

News & topics THU Dec.22.2016 update

Tyler Warren Surfboards Factory and Atelier 1

Tyler Warren Surfboards




南カリフォルニア、ダナポイント。


サンクレメンテ北隣にあるこの町には、サーフィング創成期の伝説キラーダナというポイントブレイクがあった。(1966年に港建設のため消滅)他にも世界的なブレイクが名を連ね、西、南、北西うねりがパワフルにブレイクするソルトクリーク、南うねりがブレイクするストランズ岬のレフト。


そして市の名前となっているダナポイントがあり、そのポイントブレイク最終セクションがドヒニーとなっている。


河口を擁する長い斜面の波は、サンディエゴ出身のレジェンドのスキップ・フライ*1をして、「2013年夏に乗った波ナンバーワンはドヒニー」という評価を受けた世界的なブレイク。


名画エンドレスサマーもこの地で作られたというサーフィン界きっての場所なのだ。




そんなダナポイントでタイラー・ウオーレンはサーフィンを始め、ウォーターマンの開始点であるジュニア・ライフガードに入る。


ライフガードのトレーニングとサーフィン、その経験はソルトクリーク特有の強く掘れた波で育まれていった。


バレルライドの高い完成度は、こういった彼の生い立ちがもとになっている。


一方、ロングボードのフロウは長く緩やかなドヒニーの波で刷り込まれた。名門サンオノフレでは、レジェンドたちのエレガントなスタイルと、同世代の友人たちとのシェアライドを楽しむ。


歴史を尊び、先人たちを崇敬し、(現代サーフィングで失われつつある)波乗りというライフスタイルへの愛と、上品なフロウラインを本能的にミックスさせるのがタイラー・ウオーレンの流儀。




14歳でボードシェイプの魅力に憑かれ、フルハンドシェイプにこだわるタイラー・ウオーレン。


少ない生産数にもかかわらず、タイラー自身が削るボードに、多くのプロサーファーもオーダーを入れている。


最近だけでも、ジョエル・チューダー(ミッドレングス)、トム・カレン(オリジナル・ベベルツイン)、コロヘ・アンディーノ(スーパーソープ)、アレックス・ノスト(アレックス・ログ)、ネイザン&ジャスティン・アダムス兄弟、ナザニエル・カレン、アンディ・デイビス、ガダスカス兄弟というビッグネームが顔を揃える。


いにしえの伝説的なデザインとされる『ミニシモンズ』。


さらにはサンディエゴフィッシュの創始者、リチャード・ケンビンからのインスピレーションを受けて、ボトムのコントゥアー(起伏、形状)を変えた3本のミニボードを誕生させた。


オルタネティブブームを作ったとされる『バー・オブ・ソープ』の誕生がこれにあたる。



Tyler" class="redactor-linkify-object">https://vimeo.com/13700584">Tyler Warren - All Yew from www.KORDUROY.tv on Vimeo.



「美しいデザイン、アーティステックなレジンワーク、カラー、ブランクスに刻まれたハンドライティング、メッセージ、想いを綴じ込めたファインシェイプ、なめらかで豊かなソウル・フォルム」それはサーフボードを超えたタイラーのアートピース。


タイラーは「先進を想像する」をテーマに掲げ、時代に先駆ける先進的なサーフボードを生み出している。それは止まることはなく、さらに進化を続けていくことだろう。 



私達は、タイラー・ウォーレンに会うため、サンクレメンテより北上し、ダナポイントの近くにある閑静な住宅街の住居兼アトリエ兼ファクトリーにお邪魔することになりました。


玄関に出迎えてくれたタイラーと挨拶し、どこのポイントの波はどうだったとか、朝は忙しくて行けなかっただとか、普通のサーファーの会話から始まる。どこの国の一般サーファーも今をときめくトップサーファーも会話は一緒だなぁとしみじみ。




緑豊かな中庭にオレンジの木がある素敵なおうち。


さすが、アーティストとしても名高いタイラー・ウォーレン。小窓までいちいちセンスあるなぁ。


まず案内してもらったのは、タイラーが日頃絵を描いたり、デザインを考えたり、アートワークを行う、アトリエ。


写真を見て想像していた通りというか、彼の描くアートやボードの乗り味のイメージ通り、爽やかで、オープンで穏やかな青年。几帳面で綺麗好きかも。彼の製作のステッカーをその場でカットして、プレゼントしてくれました。ありがとう!


アトリエの天井には、彼シェイプの由来になったボードやインスピレーションを与えてくれるボードの数々がレイアウトされていました。



ターンテーブルでBGMに聴くレコードにまでセンスある。

今回アテンドしていただいたNAKI SURFのナキさんに、これよかったよとかしばし、音楽の話で盛り上がっていました。

さてさて、本題のサーフボードの話に戻り、彼の師匠である、テリー・マーティンシェイプのボードや、進化中の「Bar of Soap」や、彼が気に入って今乗っているサーフボードについて、色々質問してみた。



タイラーと私、川内泰彦の身長、体重は、ほぼ同じ。

ショートボードからログまで乗るオールラウンダーなのも同じ。(スキルが同じだともっと嬉しいのだけど。)

彼の乗るボードのディメンションに非常に興味あります。

上記のボードは、今は、亡きテリー・マーティンと一緒にシェイプした4'10"のフィッシュボード。

大興奮してる私達に、わざわざ天井に飾ってあったものを下ろして見せてくれました。

フィンが通常のものより厚いので、どうしてそんなに厚いフィンをつけたのか質問してみました。

すると、当時のフィン工場は、厚い積層板しか持っておらず、それをそのままこのフィッシュに付けると重いからと、

真ん中をくり抜いてフォームを入れたのだと教えてくれました。

売れっ子の彼でも、初めは、色々試行錯誤して、ボードシェイプしていたんだなーとこれまたしみじみ。

アトリエを後にして、同じ敷地内にある、彼のファクトリーへ。

ドリームフィッシュやトラッカーなど制作中のボードについてディテールについて語ってくれました。


上記のボードは、タイラーシェイプのトムカレンモデル。

そして、ボードの話で盛り上がり、ついにタイラーのお宝ボードがたくさん並ぶ、ファクトリーまで案内してくれました。

うわーと雄たけびをあげる私達。

次々とお気に入りボードを手渡して、色々説明してくれるタイラー。


タイラーのサーフボード大好き青年な一面が見れて、これまた大満足なファクトリー訪問でした。


タイラー・ウォーレンの今尚進化中のサーフボードの数々。こうした素地があるからこそのシェイプへの情熱と豊かなインスピレーション。

タイラー・ウォーレンの世界に触れたい方は、どうぞYES SURFまでご相談ください。

取り寄せからカスタムオーダーまで対応いたします。


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